先日、クリニック近くにある住宅群の、シニア倶楽部(いわゆる老人会とおっしゃっておられました)から、お声がけをいただき、ともクリニックとして参加させていただきました。
20名程度の参加者とともに、フレイルについて考える時間を持つことができました。
多くの高齢者が希望される、ピンピンコロリ。でも、現実はそんなに甘くなく、多くの高齢者が被介護状態になっているという統計資料などをもとにどうやって、予防するのか?を話し合いました。

また、残念ながらフレイルになってしまった場合、体調が急に悪化する危険が高まること、その場合に備え、自分の希望についてもしっかり考えて、家族や大切な人と話し合っておくことの必要を話し合いました。
参加者の皆さんが、とても熱心であったことが印象的で、この時間を楽しんでおられました。また、参加者の方から、自分の希望や代理意思決定者の名前が書かれており、実際に持ち歩いているという紙を見せてもらうこともできました。救急の現場では、こういうことも役立ちますか?という素朴な疑問でしたが、とても役立つこと、伝えさせていただきました。

私が救急現場で働いていた時、一番必要なのは、急病で運ばれてきた人が、どんな希望をお持ちであったか?ということでした。急病の場合、本人が話せないことがほとんどです。そういう時には、事前の希望がとても役に立ちますし、それがなくとも、誰に聞けば一番、本人の気持ちがわかるか?(いわゆる代理意思決定者)を伝えておいてくれると、できるかぎり自分のご希望に沿った診療が可能になります。
ともクリニックは、地域と「とも」にありたい、そんな気持ちで診療を開始し、これからもそうしていくつもりです。地域の健康は、そこに暮らす人々の健康に必要不可欠。だからこそ、ともクリニックは、地域の健康に配慮したいし、地域のニーズに応えられなければ、ともクリニックの存在意義はない、そのように考えております。
スタッフ一同、皆様と楽しいひと時を過ごすことができました。今後も続けていきたいという要望をいただき、ともクリニックとしても嬉しい限りです。これからも地域と「とも」に・・・。
