先日、神戸市主催で開かれた「本人の意向を尊重した意思決定のための相談員研修」に参加してきました。読んで字のごとく、患者さんが、自分の医療やケアの方針を決めるときに、どのようにサポートできるのか?を学ぶもので、H30年に厚生労働省から示されている「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を学び、実践するように習得することを目的とされた企画です。
当日は、神戸市全域の多くの医療機関から多職種の皆さんが参加されており、話し合いを通じて学ぶ機会を得れたことに感謝です。講師の方や受講生にも懐かしい顔、以前にお世話になった方も参加されており、再会できたという意味でもいい機会を得ることができました。
日常診療でも、何かを決めるということは大切な意味合いを持っております。おおむね、関係性の中で問題なく進んでいるのだとは思いますが、じつは言い尽くせていない思いが、患者さんにも、医療者にもあると思われます。限られた時間で決定するということは本当に難しいものです。ましてや、命にかかわること、人生の最終段階での決断となるとなおさらでしょう。
ともクリニックではこれからも、患者さんやご家族の意思決定支援にどうやって寄り添っていけるのか?「ともに」考える医療を心がけていきたいと思います。
写真は上記ガイドラインを要約した図になります。