
自宅での看取り医療に関わらせてもらっていますが、やはり最後の最後には、近くで見守る人、多くは家族の方ですが、その方達の力に私たちも頼ることになります。近しい人の力無くして、自宅で最後を迎えるということは、なかなか実現できないことかと。
自宅で最後を迎えることが、良いということではなく、それぞれの方が希望するようになれればと思うだけですが、やはり自宅はハードルが高くなるのだろうと、今の医療や介護の力が行き届いていない現実があると感じています。
近くで介護する方々の不安や気持ちがどんなものなのか?想像はしているつもりでも、自分でも経験がないのでわからないことが多くあるんだろうとは思っていましたが、この本を読んで、そのことを思い知らされました。
私たち医療者に取ってあたりまえのことが、全然そんなふうではないことがたくさんあり、そのことを私たちが忘れてしまわないようにしなければならない、そういう気持ちにさせていただきました。
近しい人が目の前で衰弱していく、そんな時ってどんな状況なのか?病院で最後を迎えることがあたりまえになった現代では、皆さんも知らないことばかりでしょう。この本にはそんなリアルが記録されています。これから自分の人生の最後を考える方、近しい人を看病されておられる方に取って、とても参考になる本だと思います。ご興味のある方はぜひ一度読んでいただければ。